成長戦略にはアンゾフに学べ。

㈱グッドスピードという
SUV専門の中古車販売会社が
4月25日に上場した。

こんな厳しい消費低迷時代に
どうやって儲けているのか
気になって調べてみた。

株式会社グッドスピード | コーポレートサイト
愛知県名古屋市に本社を置く株式会社グッドスピードのコーポレートサイトです。東海地区を中心に新車・中古車の販売から買取・保険・車検・整備・鈑金塗装のアフターサポートまで全てをカバーするトータルサポートを行っています。

加藤久統(ひさのり)社長は
私と同じく1976年生まれ。
高校卒業後に中古車販売会社で働く中、
SUV専門の販売店がないことに目を付け
2002年に独立創業。

こうして上場できるまで登り詰めたということは
SUV(多目的スポーツ車)に乗る人が増えた
何よりの証拠でしょう。

販売エリアは本社のある愛知県を中心に
岐阜、三重、静岡の東海地方で
店舗数を拡大している。

デフレ時代にスタートし、
その後のリーマンショックにもめげずに
大した経営手腕だと思います。

ですが
2019年9月期 第2四半期の決算を見ると
商品在庫が50億円もある。
これは総資産の半分くらいです。
HPには在庫数は1500台以上と記載されている。
短期借入金は48億円で、
99%の在庫は借金して購入している。

自己資本比率は4~5%と致命的だ。

加藤社長に警告です。

「1年以上売れない在庫を即処分せよ!!」

そして販売するSUVの車種を絞れ。
私は自動車に詳しくなくて恐縮ですが、
一番売れているメーカーと
利益率の高い車以外は
全部取り扱うのを止めて、今後仕入れるな。

現在アメ車やBMWのMINIの専門店を運営している。
輸入車は本当に儲かっていますか?

もし利益を出せていない車種ならば
叩き売ってしまった方がいい。

在庫は罪孤ですよ。

上場すると株主のギラつく目が厳しい。
彼らは利益しか見ていないから。
文句を言う株主を黙らせるには
利益を出し続けるしかない。
在庫は財産だが利益ではない。

私がグッドスピードに経営アドバイスするなら
2つの道の1つを選んでほしい。

まずこの図を見て下さい。
経営戦略で有名な
アンゾフの成長マトリックスです。

1:新市場開拓戦略
既存の商品であるSUVを
新市場(新エリア)に投入していく。

2:新製品開発戦略
グッドスピードの既存顧客に
新しい商品を提案し販売する。

注意:市場浸透戦略は安売り販売です。
これは絶対にやってはいけません。
労多くして益少なし。
これはバカな経営者がすることだからです。

成長可能性に関する説明資料によると
東海地方以外のエリアにも出店していくことを
今検討中らしい。
もしこれが台湾や東南アジアならば
私は大いに賛成です。
ですが関東や関西地方ならば
絶対に反対です。
なぜならライバル店がすでにいるから。

ガリバー、BIGMOTER(ハナテン)、
ネクステージ、KEIYU、ラビット、
カーチス、アップル、その他

そんなところへ進出したら
ボコボコにされるのがオチだ。
戦争はお互いが消耗する愚かな行為。
利益が欲しかったら
ライバルのいないエリアである
(もしくはライバルが弱いエリア)
海外に目を向けよ。

孫子の兵法にもある。
最高の兵法は「戦わずに勝つこと」だと。

どうしても海外進出がイヤならば、
2の新製品を開発するか
新商品を販売するかだ。

SUVを愛用している顧客は
車の他に何を望んでいるのか?
どんなライフスタイルを送りたがっているのか?
徹底的にマーケティングしてみる。

例えばSUV愛好者同志のコミュニティを作ること。
キャンプなどを企画して、
グッドスピードのファン化を促すのも1つだ。
そこからニーズを探ってみる。

※どんな業種の会社でも
顧客の囲い込みは絶えず念頭に入れてほしい。

私が強く勧めたいのは
SUVのEVベンチャーとタッグして
独占販売することです。

EV化は既定路線。
この流れは止められない。
だから今のうちに手を打っておく。

これから日本でもEVに参入するメーカーが登場してくる。
トヨタや日産だけではなく、
家電メーカーや素材メーカーも
市場規模60兆円の自動車市場を狙ってくる。
ほとんどのメーカーは販売チャネルを持たないので
グッドスピードにもチャンスがあります。

※メーカーは販路を決めてから製造しましょう。

海外のEVベンチャーと独占契約してもいい。
現在アメ車を輸入販売しているので
そのノウハウがあれば十分に可能でしょう。

加藤社長、
上場をいい機会にして
不良在庫についてと
今の経営戦略をもう一度見直しもらいたい。

同じ世代として応援しています。
ガンバ!!

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