1月 292018
 

銀行は経済の心臓の役割を果たす。
お金という血液を経済社会に循環させる組織です。

そんな重要な銀行が無くなろうとしている。
理由は3つある。

●理由1:クラウドファンディング

東証1部上場企業のインベスターズクラウド
アパート経営投資のプラットフォームをしている。
(アパートを建てたり貸したり売ったりという提案をする)

すごいことに無借金経営です。
(建設業で無借金はこの会社だけ)

理由はクラウドファンディングにより
お金を集めてから建設しているから、
銀行から資金を借りる必要はない。

https://www.tateru-funding.jp/

老後のための不労所得を考えるオーナーが
全国にはたくさんいて、
有料にて優良物件の情報を提供している。

(IoTを駆使した最新のアパート)

建物を売らずに情報を売っているから
会社にはお金が増えるばかり。
この経営者は頭いいね。
現在は東京オリンピックを見据えて
大阪や京都などに民泊用物件に進出しているそうです。

●理由2:ブロックチェーン

ブロックチェーンという技術がベースの仮想通貨を
暗号通貨(クリプトカレンシー)と言うが、
それは中央集権管理を必要とせずに
AさんからBさんへと直接コインを送れる。
その時手数料はほとんどかからず
しかも安全に渡すことができる。

銀行を間に挟めば送金手数料がかかるので、
利用者はより便利な暗号通貨を利用することになる。

●理由3:貸したがらない

銀行は預金者のお金を預かる身分ですので
絶対に減らすようなことはできない。
だから融資の審査は厳しくなる。

銀行はお金を貸してその利息が儲けになります。
貸さなければ利息という儲けは得られない。

安全な融資先は儲かっている会社ですが、
儲かっている会社は融資を必要としない。
ここに銀行業の難しさがある。

お金に困っている人・会社に貸さずに
お金に困っていない人・会社に借りてほしい。

ビジネスモデルが顧客ニーズにおいてあべこべになっている。
社会的・経済的にそんな銀行の必要性はあるのだろうか。

これからの資金調達はICOになる。
ICOというのは独自通貨(トークン)を作り、
それを一般公開して販売すること。
(トークンは誰でも作ることが可能)
証券取引所に上場して株式を公開し、
自社の株式を売り出すのに似ています。

ICOが普及すれば証券会社はいらないですね。
株式の売買がなくなるから。

というよりか株式会社という形態もなくなります。
クリプトカンパニー、トークンカンパニー、
日本語にすると
暗号会社(怪しいことしてそう)、
協働組織、共同体、コミュニティ、
チーム(これがピッタリ)ですか。

10年後
今とは全く異なる経済システムに変わる。
それは今よりずっと素晴らしい世界です。
なぜなら特権階級の支配者層の力が弱まり、
富が分散されていくから。
誰もがお金に怯えずに生きていくことができるから。

日本で初めてネット証券を開始した松井道夫社長へ
この曲を贈ります。(あなたにも)

ビートルズ「Revolution」

You say you want a revolution
Well you know
We all want to change the world

君は革命が必要だって言ってる
そうだよね
みんな世界を変えたいと願ってるんだ

1月 282018
 

サイバーエージェントの藤田晋社長が
経営のバイブルとしている
『ビジョナリー・カンパニー』の第7章に

「大量のものを試して、うまくいったものを残す」

ということが書かれています。

成功の確実性を追求するのではなく、
わずかな可能性でもあれば
小さく実験してみる。

要するに失敗をコレクトせよということです。

試行回数が多い企業ほど
組織が錆びず、活性度が保持される。
停滞は衰退の始まりですから。

サイバーエージェントのWikiを見てみると
いろんなことに挑戦している企業だと分かる。

「21世紀を代表する会社を創る」というビジョン
インターネットから軸足をずらさない経営方針
人材ではなく人財

シンプルかつ難易度の高い目標を掲げて
現在連結で4500人を有する大組織へと成長した。

私はこれは失敗だと考える。
なぜなら経営陣があるということは
その会社は中央集権のピラミッド組織であり、
アメーバ組織ではないから。

1チーム(3人以下)の小集団が
無数に増殖しつながっていく。
経営理念というDNAを伝承しながら。

藤田社長、今ある経営陣を解散させよ。
3人でいい。
経営理念を受け継いでいるなら
あとは放置主義でいい。

失敗したら消える。
そしてまた誕生・増殖する。

21世紀は会社という概念は消える。

「会社ではなく、スタイルを創る」

これをビジョンとしてほしい。

1月 212018
 

電気自動車はモーターで動く。
それは掃除機などの家電と同じです。
それに部品が少ないから安くできる。
(ヤマダ電機は100万円以下にすると宣言している)

そんなに安く済むなら
学生や主婦でも買えそうです。
自己用車を持てない低所得者層にも
どんどん普及していくとなると

・充電設備つきの駐車場の確保
・故障した車の修理
・ゴミ抑制のためのリサイクル

こうした課題が出てきます。

1、充電設備のあるのとないのとで駐車場に差が出ます。
今からその設備投資金を貯めておくべきです。

2、自動車整備工場はどうなるのか。淘汰が進むでしょう。
整備士の方は電気工事の資格に挑戦するといいです。

3、家電リサイクル法というのがある。
テレビや冷蔵庫を廃棄するのにお金がかかるのなら
それよりデカい自動車はもっとかかります。
電気自動車メーカーはそのあたりも考慮した設計をお願いしたい。

日本に今あるガソリン車はどんどんいらなくなる。
日本人は流行に弱いので
まだ使えるガソリン車であっても
周囲の人が電気自動車に乗っているのを知ると
「私も電気に乗らないとバカにされちゃう」
「ガソリン車じゃカッコ悪いよ」
とさっさと売りさばいて買い換えるだろう。
そうなるのを予想できるなら
今新車に買い換えるのは愚だ。
電気自動車が出るまで待て。

置き場に困ったガソリン車は
東南アジアやアフリカに持って行け。

ガソリン車にもメリットがあり、
それは電気の供給が不安定な発展途上国でも
ガソリンを入れれば走るので
中古車をそのままでも活躍できる。

日本でタダ同然で買い取って
途上国で売りまくる。

頭のいい中古車販売会社はすでに動いているはずです。
まだの会社も今からでも遅くない。
現地に飛んでルートを確保しよう。

たかが原動力が電気に変わっただけで
自動車業界は「下克上の戦国時代」に突入する。
その気のある家電メーカーが自動車を作れるのだから
現在日本には完成車メーカーが10社あるが、
そのほとんどが深刻な事態に陥るでしょう。

OEMメーカーに頼んで自己ブランド車が街を走る。
キティちゃんカーやチョロQカーも出てくる。
その兆候は痛車(いたしゃ)と呼ばれる車からも
容易に分かってくれるはずです。

世界のトヨタが凋落する。
そのパイを狙う新参者の鼻息が
すぐそばで聞こえてきそうだ。

トヨタはフィルムに固執したコダックになるだろう。
なぜならこの期に及んでも
まだガソリン車を製造しているから。

1月 022018
 

ラーメンと餃子の『あじへい』という店で
ラーメン・チャーハンセットを食べた。
そこのメニューを見たら色々あったので
「こりゃ作る人は大変だぞ」と思った。
事実キッチンはてんやわんやでした。
(時刻は13時過ぎてました)

http://dime-group.jp/ajihei/menu/

「なぜラーメンと餃子なのに
酢豚やエビチリや麻婆豆腐があるのか?」

ラーメンと餃子が売れていない=おいしくないから。

私の感想ですがチャーハンはおいしかったけど、
ラーメンはまあ普通だった。
トッピングの豚肉がスライスされたもので
もっと工夫の余地があります。

それと食材にこだわっていない。
出された漬け物を見てすぐ分かった。
あれは安物です。
大衆向けの料理店だから仕方ないですが。


(各務原店はFC店みたいです)

その道路沿いですぐそばにある『かつさと』では
こだわっているカツ丼がウリなのに
エビフライ、唐揚げ、うどんも扱っている。

http://www.katsusato.com/menu/

各務原イオン3Fには『リンガーハット』があり、
ぎょうざ定食が売られていた。

http://www.ringerhut.jp/menu/

『来来亭』も揚げ物を出しています。

https://www.rairaitei.co.jp/menu/


ラーメンと書かれているので
中華料理屋ではなくラーメン屋さんです。

「どうして揃いも揃って外食店はメニューを増やすのか?」

メニューの範囲を広げれば
顧客の多様な要求を満たせると考えてだろう。
つまり売上げアップを狙って。

私は生き残れる飲食店の戦略は
この2つしかないと思っている。

・本物志向の料理を提供できる店か
・エンタメ路線の店か

もちろん両方を兼ね備えた店なら尚いいが、
なかなかそれは難しい。

1つ共通しているのは
とにかくメニューを絞らなければならないこと。
なぜならラーメン1つとっても奥が深い料理で
それだけでも時間と労力を要求されるし、
エンタメ路線のお店であれば
顧客の心をいかに楽しませるかに
頭脳を集中させなければならないから
多くの料理を作っているだけの暇はない。

もし商売が儲からなくなってきたと感じたら
一度原点に戻って考えてほしい。

なぜ自分はこの商売を選んだのか?
どんな理想を持って始めたのか?
社会にどんな価値を提供したかったのか?

いつしか会社やお店の維持のための商売になって
売上げ・利益のことばかりで
肝心の理念が忘却されてしまうことはよくある。
経営においては利益を追求するのは当然ですが、
その利益が思い通りに出せなくなっているのなら
絶対に何かがおかしい。

「迷ったら原点に戻れ」

特にラーメンが好きなので
全国のラーメン屋さんにはがんばってもらいたい。

12月 292017
 

UBERとは個人とタクシーとをつなぐスマホアプリです。
この種のアプリを「配車アプリ」と言う。
これの登場でもっと気軽にタクシーが利用され、
タクシー免許を持つ個人でも
特定の会社に属すことなく簡単にビジネスができます。

※無免許タクシー(白タク)はもちろん違法です。

ソフトバンクがそのUBERの株式の15%を
既存株主の持ち株売却から取得したそうです。
それ以前にも東南アジア版配車アプリ「Grab Taxi」や
インドのそれ「Aniテクノロジーズ(通称オラ)」や
中国の「滴滴出行」にも出資しているようです。

孫正義会長は移動手段の簡便化による
交通の革新を狙っているのでしょう。

ヒトが動けばカネも動く。
経済効果が期待できます。

休日でも家の中で過ごす人が多くなった昨今、
(繭化、コクーニング現象)
野外イベント系のビジネスにとっても
よいニュースですね。

私は運ばれるものの中で一番高価なのが命だと信じる。
あらゆるモノが0円に向かっていくデフレ状況において
人の命だけは0円にはならない。絶対に。
だからもし何を運ぶのが一番尊重されるのかと言えば
人間を運ぶことだと答える。
つまり宅配業よりもタクシーやバス、航空業の方が儲かる。
儲かっていないとすればやり方にどこか間違いがある。
業界の革命を切望します。

実のところ世にある仕事は命に関わるものばかりです。
飲食業の衛生不備による食中毒で死ぬ人もいるし、
欠陥ビルを作って軽度の地震で倒壊し死ぬことだってある。
私が今働いているビニール製品の製造会社で
2017年に指を切り落とした2人の女性がいる。
(命に別状無し)
電通では若い女性の命が自ら断たれた。
理解不足の上司と社内の無慈悲な暗黙文化によって。

人の生命は絶えず脅かされている。

生まれた瞬間から決定付けられた死。
亡きものとする運命の車輪が
我ら命の上を容赦なく想定外に転げ回っている。

2018年は「自分の死を引き受ける生き方」について
私と共にあなたにも考えてもらいたい。

「それでも俺は生きる。命を捧げてもこれがために」

その「これ」を見つけてもらいたい。

それがあればあなたは死に引きづられない。
死に強姦されず、やがて死を君臨するだろう。

死よ、驕るなかれ。

【追記】個人タクシー業を開始したい人は
必ず必ず防犯の仕切りボードを取り付けて下さい。
世の中の人は善人ばかりではありませんから。

http://www.myfavorite.bz/takeuchikougyou/pc/contents13.html
http://www.tohopress.co.jp/safety_guard.html

11月 202017
 

家電量販店大手のヤマダ電機や
サイクロン掃除機のダイソンが
電気自動車(EV)の製造に挑戦するようです。

ヤマダ電機はEVベンチャーへ投資して
傘下にあるハウス事業との相乗効果を目論む。
何と自動車が100万円程度で買えると言う。
部品数が少ないから低価格も可能らしい。

車は一家に1台ではなく、
1人1台になると交通事故が怖いですね。
最高スピード設定は100キロ以下にして下さい。

電気自動車はエンジンではなく
モーターが原動力です。
だから家電からの応用が効く。
ダイソンのような家電メーカーでも
ビジネスチャンスをつかみに行けるわけです。

ということは中国やインドなどの新興国であっても
電気自動車でシェアを奪いに来てもいいことになる。
おそらく家電と同じように
日本市場に安さで攻め込んでくるので、
トヨタやホンダ、スズキや日産は
早急に対策を練る必要がある。

ガソリン車やハイブリッドカーはEVに淘汰されることは
100%既定路線です(悪あがきは無意味)

私なら即刻に製造数を激減させていき、
2020年には完全に廃止します。
おそらくズルズルと製造すると思われますが。
なぜなら利益をカットさせる行為はツラいから。
(EVにオールインした方がいいぞ)

こうしている間にもEVの新勢力は力を付けています。
世界のトヨタもカメラフィルムのコダックのように
倒産するかもしれませんね。
私がトヨタなら宇宙船を作ろうと考えるかも(笑)

EVが主流になると当然ながらガソリンは必要なくなります。

全国の給油所(ガソリンスタンド)の数は
おおよそ30000所あります。
それは年々減少していく傾向です。
間違いなくガソリンスタンドは滅びます。

給油所を経営している人は
何か対策しないといけませんが、
その方法は廃業しかないと考えています。
立地場所にも寄りますが、代わりに
・洗車やコインランドリーをする
・コンビニをする
・駐車場にしてしまう
などアイデアが出そうですが、どれも儲からないと思う。
だから廃業しかない。
足下の明るいうちにとっとと廃業しましょう。

ガソリンが役目を終える代わりに
電気が足りなくなる恐れがあります。
原子力は危険だということは骨身に染みた日本人です。
ソーラーエネルギーに期待したいですね。
(ソーラーパネルや燃料電池は石油が使われている)

何でもフリーエネルギー装置がすでに実現しているとある。
それが本当ならエネルギー革命です。
環境汚染や公害の少ない社会に一歩ずつ近づきつつある。
人間は反省を乗り越えられる思考の動物です。

しかしながら日進月歩の科学技術が一人歩きするだけではなく、
AIに負けないだけの創造力と
未知なる世界への飽くなき挑戦心とを兼ね備えた
人間の“総合力”の向上を進歩させる方向へと
我々は誤りなく進んで行けたら、
世界は今よりもっとハッピーになる。
もっと笑顔になれる。
なぜなら人はこの世界に
苦しむために生まれてきたわけではないから。

11月 092017
 

コロワイドという会社は
外食産業の大手です。
グループ企業にアトム、「牛角」のレインズ、
かっぱ寿司のカッパ・クリエイト
とあらゆる飲食のお店を網羅している。

私はかっぱ寿司について言わせて頂きたい。
以前にこんな記事を書いたが、
今その考えを大きく変えました。

http://love.nakynaky.com/?p=11920

それはかっぱ寿司という100円回転寿司を止めてしまうこと。
なぜなら食べ放題をやっても一時的に来店客が増えるだけで
日本の回転寿司業界そのものが飽和しているから、
どんなイベントやキャンペーンをしても限界がある。

食べ放題は儲からない。
儲かるのならばどこのお店でもやっていることだろう。
即刻止める方向へ撤回すべきです。

それならどうしたら再建できるのかと言うと、
カッパ・クリエイトは食品卸売業に業種変更(業変)する。
分かりやすい例は、カレー日本一のCoCo壱番屋のようになること。

全国360店舗はどうするのかと言えば、
フランチャイズ売却をすればいい。

1、希望退職者を募る。
2、退職金で店舗経営をしてみないかと打診する。
3、承諾を得たら割安で店舗を売却する。
(※寿司にこだわらない。かっぱ寿司の看板は捨てる)
4、その店舗に食品を卸すのと同時に経営フォローする。
5、Win-Win関係を固持していく

※カッパ・クリエイトはコロワイドを背景にし、
食品製造の総合力を活かせるので、
(牛丼やラーメンをどんどん開発していく)
フランチャイズ店はお寿司にこだわらない方がいい。
もしこだわれば現在の苦境と変わらないままだ。
お寿司は本当に差別化が難しい。
回転寿司だから寿司を扱わなければならないのは
ビジネスの幅を狭くしてしまう。
この際オールジャンルで行く。

360店舗を一度にFC化することはない。
少しずつ委ねていけばいい。
まずは1つ成功店舗を作り上げてほしい。
店舗オーナーの理想を具現化し、
おもしろ楽しい飲食店が増えてくれたら
私もうれしい。

(以下コンサルタントの鈴木さんの記事)

■すし1皿一貫を税別50円で提供

かっぱ寿司が奇妙な戦略を次々と打ち出している。
今年6月に試験的に導入した
平日午後2時から5時までの食べ放題を、
11月1日から11月22日まで全店で実施するというのだ。
さらに11月下旬から首都圏の10店舗で、
すし1皿一貫を税別50円で提供する実験を始める。
現在はすし1皿二貫で100円なので、
より手軽に注文できるようになる。

「大食い向け」の食べ放題を打ち出すと同時に、
「小食向け」の施策も打ち出す。
いったいかっぱ寿司は何を考えているのか。
その秘密を解き明かすために、
かっぱ寿司の置かれている状況を振り返ってみたい。

2011年にスシローに抜かれるまで、
かっぱ寿司を運営する「カッパ・クリエイト」は
回転ずし業界のトップ企業だった。
ところが、トップから転落したあとは、
くら寿司、はま寿司にも抜かれ、
業界4位に転落。
業界全体が成長するなかで、
この数年、「ひとり負け」の状況に陥っている。

■なぜ業界トップから4位に転落したのか

2014年、赤字続きだったかっぱ寿司は、
居酒屋「甘太郎」や焼き肉の「牛角」を運営する
コロワイドに買収されている。
以降、かっぱ寿司は巻き返しに向けて、
様々な施策を打ってきた。
2017年4月にはコロワイドグループの
バンノウ水産の元社長で、
鮮魚のプロである大野健一氏が社長に就任し、
事業の立て直しを本格化させている。

足元の業績について、
スシローとかっぱ寿司を比較してみよう。
2017年4月~6月の四半期の業績では
スシローは売上高389億円、営業利益21億円と
好業績であるのに対し、
かっぱ寿司は売上高194億円、営業利益1億9000万円。
営業黒字にはなっているが、
かっぱ寿司の利益率は低い。
なによりもかつて業界トップを争った
ライバルと売上高でダブルスコア、
営業利益では10倍の差がついてしまっている。

かっぱ寿司の「ひとり負け」が始まったのは2012年頃からだ。
この時期、かっぱ寿司では経営合理化を進め、
利益向上のために原価率をきりつめた。
これは経営的には明らかな間違いだった。
「すしがおいしくない」
「ネタが小さい」という悪評が広がり、
客足が離れてしまったのだ。

回転ずし業界はもともと高い原価率、
つまり薄利でお客を喜ばせて繁盛してきた業態だった。
かっぱ寿司が利幅を上げるために品質を落としたことで、
スシロー、はま寿司、くら寿司というライバルたちに抜かれ、
業界4位に転落してしまった。

■原価率はスシローと同等に回復したが

回転ずしの常連には質の変化はすぐにわかる。
かっぱ寿司が原価率を下げた一方で、
同じ時期のスシロー、
そしてゼンショー傘下の新興勢力だったはま寿司のすしは、
どちらもとにかくおいしかった。
だからかっぱ寿司の転落は、
起こるべくしておきた経営判断ミスと言える。

かっぱ寿司の現経営陣は、
そのことはよく理解しているのだろう。
コロワイドの傘下に入る直前の2014年第二四半期に
43.7%だった売上原価率は、
今年の4~6月期には48.5%と5ポイント近く上がっている。

回転ずしの売上原価率は
「顧客への還元率」と言い換えても良い指標である。
数字が高ければ高いほど、
原価率の高いネタを提供していることを意味するからだ。
数字だけを見れば、現在のかっぱ寿司は、
同時期に原価率48.3%だったスシローと同等レベルになっている。

また回転ずし4強の中で、
これまでかっぱ寿司だけスマホの予約アプリがなかった。
回転ずしは回転率を上げるため、常に店内は混雑している。
かっぱ寿司はネット予約ができないため、
「ピーク時には店頭で60分以上待たなければいけない」
という大きなハンディを抱えていた。
だが、これも今年に入ってようやく
スマホの予約アプリが登場したことで、
かっぱ寿司のハンディはなくなった。

つまり、経営努力の結果、
かっぱ寿司は競合3社と戦える状態にまで
内部を立て直してきたのである。

■既存店の客数が年々減っている

しかし、他社と同じレベルに戻るだけで、
ふたたび盛り返すことができるのか。
事実、かっぱ寿司は、
過去の信頼を取り戻す闘いで苦戦している。

コロワイド傘下に入ってからも、
かっぱ寿司は毎年一定比率で売上高が減少している。
理由はハッキリしている。
「既存店の客数が年々減っている」のだ。

2014年度の既存店顧客数は
前年比で92%、15年度は95%、16年度が94%で、
2017年上期が93%。
とにかく一定ペースで客足が減っている。
これらの数字を掛け合わせると、
3年半で来店客数が4分の3に減っていることになる。

品質を下げて客離れの起きた店を復活させるには、
一度離れた顧客に
「もう一度、食べに行ってみる」
という行動をとってもらう必要がある。
そう考えると、冒頭に紹介した
かっぱ寿司の一見奇妙な施策の意味が見えてくる。

■かっぱ寿司に行く「理由」をつくる

顧客を取り戻すためには「理由」が必要だ。
その意味で「期間限定の食べ放題」は
「ひさしぶりにかっぱ寿司に行ってみようか」
という理由としてはうまくできている。

時間帯が平日の2時から5時までと限られていることから、
発表当初は店の運営が比較的暇な
「アイドルタイム」の対策のようにも思えたが、
主目的はイベントに誘われて
顧客が帰ってくる「理由」をつくることだったようだ。
食べ放題で「得をした」と感じた顧客が
話題を拡散してくれれば、復活は早まる。

「1皿一貫50円」
という施策を打ち出すのも狙いは同じだ。
回転ずしに来ても
せいぜい5~6皿しか食べられない顧客は少なくない。
50歳を過ぎれば、誰もがだいたいその程度の食欲になる。
少子高齢化の日本だから、小食の人は年々増えている。

そのとき、
「ほかでは5種類しか食べられないけど、
かっぱ寿司なら10種類のネタが食べられる」
ということになれば、
それはかっぱ寿司に行く「理由」ができたことになる。

実は、食べ放題、1皿一貫以外に、
もうひとつ新プロジェクトをスタートさせている。
平日のランチタイム向けに500円以下の
「ワンコインランチ」を開発しているというのだ。
来年1月をめどに商品化予定ということだが、
これも「一度去った顧客が戻って来る理由」としては
うまくストーリーができている。

■「悪くはないが驚きはない」

さて、このように作戦は論理的に組み上げられているが、
この先かっぱ寿司はどうなるだろう。
経営陣には申し訳ないが、
私はまだまだ苦戦するだろうと予想している。

先日、かっぱ寿司の都内最大店舗である練馬店で、
食べ放題を試してみた。
感想を言えば「悪くはない」。
もともとそれほど量を食べられる年齢ではないので、
家内と分け合いながら18種類のネタを食べた。

すしは私自身も好きなジャンルだ。
月に1~2回は都内の高級店で旬のネタを楽しんでいる。
このため自分の舌には
「おいしいすしなら、ちゃんとわかる」という自負がある。
その舌で味わったかっぱ寿司のネタは
「悪くはないが驚きはない」というものだった。

一度去った顧客を取り戻すには、
なによりも「驚き」が重要だ。
高級店で食べるだけでなく、
月に1~2回は家族で回転ずしにも行く。
最近の一番のお気に入りははま寿司なのだが、
それは毎回、ネタに「驚き」があるからだ。

はま寿司には期間限定の
「フェアメニュー」と呼ばれる商品がある。
今だと四国・九州の活〆ぶりとろ、
北海道・三陸産のさんま、
広島産のカキフライ、
希少なネタであるのどぐろなどが
1皿一貫100円~150円で提供されている。
これらのメニューが実にうまい。
1皿二貫100円の皿よりも割高だが、
店に行くたびにその味にうなり、感動する。

■ガラガラの店内をお客はどう思うか

かっぱ寿司にはそれがない。
またネタ以外でも「驚き」がない。
今回、食べ放題の予約を取るのには結構苦労した。
ほとんどの時間帯で満席なのだ。
だから今回の食べ放題キャンペーンは
大当たりしているのだとばかり思っていた。

ところが予約の時間にお店に行くと店内はガラガラだ。
どうやら食べ放題のオペレーションが破綻しないように、
テーブルは8席程度、
カウンターに十数名の予約が入ったところで
予約を締め切っているようだ。
そしてこの時間、食べ放題以外の客はほとんど見かけなかった。

これは堅実な会社がやっているという意味では正解なのだが、
「顧客に戻ってきてほしい」
と願う企業が行うという意味ではマイナスである。
ひさしぶりにお店に来てくれた客に、
ガラガラのお店の状態を見せて、
どうしようというのだろう。

■食べ放題をやるなら全席でやるべき

再来店のキャンペーンであれば、
「ひさしぶりにお店に行ってみたら店内は満席で、
あまりのにぎわいに驚いた」
という状態にならなければ不発である。
平日のアイドルタイムに席数を限定した食べ放題では、
「イベント効果」は望めない。

やるなら夜のピークタイムに全席でやるべきだ。
そのうえ満席でにぎわいがずっと途切れなくても
対応できるぐらいのネタを仕入れ、十分な人員をあてがう。
それだけやらなければ集客イベントとは言えない。

まじめに商売の品質を戻すのはいい。
しかし一度落としてしまった評判を取り戻すための努力は、
それとは違うところにポイントがある。
そのことに気づくまで
かっぱ寿司の復活は遠いように思えるのだが、
どうだろうか。

文:鈴木貴博(すずき・たかひろ)
経営コンサルタント。1962年生まれ。東京大学工学部卒業。ボストンコンサルティンググループなどを経て2003年に独立。過去20年にわたり大手人材企業のコンサルティングプロジェクトに従事。人工知能がもたらす「仕事消滅」の問題と関わるようになる。著書に『アマゾンのロングテールは、二度笑う』(講談社)『戦略思考トレーニング』シリーズ(日本経済新聞出版社)などがある。

(以上)

9月 072017
 

フリマアプリNo.1のメルカリが
自転車シェアリング事業に参入するそうです。

何で今更メルカリがお門違いのビジネスをするの?

すでに大手が開始しているのに。

NTTドコモ
セブンイレブン
COGOO(ベンチャー企業かな?)
COGICOGIという企業は撤退した。残念です。
(それともメルカリに買収された?)

現在メルカリはアメリカとイギリスで
日本と同様のフリマサービスを展開中。
私はアメリカ版を拝見したことがあるが、
利用者が多くてこれは伸びると思った。
脱帽です。参りました。

日本ではメディア品専門のカウル
ブランド品専門のメルカリメゾンズ
アイテムカテゴリーを特化したフリマアプリをリリース。
これらはメルカリ事業と関連して相乗効果を発揮する。

でもどうして自転車シェアリングなんかするのだろうか?
理解不能です。
(まさか中国のマネじゃないだろうと思うが)

自転車を買わなければならない。
駐輪場を確保しなければならない。
既存のライバルと差別化したものでないといけない。

勝ち目はあるの?

私ならブランド品のシェアをする。
ラクサスという会社のように。
傷がついたりしてダメになったら売ればいいので。

というよりも“ライブコマース”を伸ばす。
動画ストリーミング配信により
販売者が生で視聴者にプレゼンし売る。
(実演販売ができる)

販売にエンタメ性を持たせる
「メルカリチャンネル」は絶対にイケる。
なぜならジャパネットタカタという成功事例があるから。
経営資源を集中させて強化していくのが
今のメルカリにおいてはベストチョイスです。

資金のあるうちに専用スタジオ作りますか?

話によると米国アマゾンが
ライブコマースから撤退したそうです。
どうしてかは分かりませんが、
他の企業、チャンス!!

もし我々のような一個人でも
スマホで商品のライブ販売ができるとしたら
テレビCMはジ・エンドですね。

「人は知らない人からはモノを買わない」

ライブコマース有名人が出てくるかもしれない。

というわけで結論を言うと
メルカリよ、自転車シェアリングは止めておけ。

(以下記事抜粋)

メルカリがシェアサイクル事業参入へ、
2018年初頭に「メルチャリ」サービス開始を目指す
9/7(木) 【fashionsnap.com

メルカリが9月7日、
オンデマンドシェアサイクル事業参入の
検討を開始すると発表した。
サービス名称は「メルチャリ」
今後は検討を重ね、
早ければ2018年初頭に事業を開始するという。

シェアサイクル市場は中国を中心に急速に拡大中。
「モバイク(Mobike)」
「オッフォ(ofo)」
の2社が中国から上陸するなど、
日本でも広がりを見せている。
メルカリでは子会社のソウゾウが運営を担当し、
リアルでのシェアリングエコノミーの
促進を目指すといい、
フリマアプリ「メルカリ」とも
連携していく可能性があるという。
事業を開始した場合は、
都市部からスタートする予定。

(以上)

8月 192017
 

単なるモノ・サービスを売っている店や会社は
アマゾンに負けて退場するでしょう。
なぜならそれだと価格勝負になるから。

藤村正宏さんはそれを2001年から叫んでいる。

彼のこちらの最新版の本を読めば
彼の提唱する「エクスマ」のことを
すべて理解できます。

すべての経営者・事業主に読んでほしい。

私はその大切さを知らせたくて
レゴランド近くにある
メイカーズピア
店舗の1つを運営している
ジグソーパズル専門店に
以下の文をメールしました。

http://masterpiece-shop.jp/

前略、マスターピース様

貴社の事業について1つ意見があります。
ジグソーパズルを専門的に販売していますが、
それだけだと売れません。
なぜならモノを販売しているのみだからです。
それだと他社も同じ事ができて
(特にネット販売のアマゾン)
利益をどんどん奪われます。

そこで発想を変えるのです。
ジグソーパズルは誰でも頑張れば
必ず完成させることができます。
これは子どもの教育にとてもグッドです。
あきらめない心を養うことができるからです。

貴社はジグソーパズルを売るのではなく
「あきらめない心」を売れ!!

具体的に言うと
店舗ではパズルを販売しない。
ネット販売サイトを制作し、そこで売る。

店舗ではパズルを体験する「場」を提供する。
1時間500~1000円で利用できる。
(価格は議論して決める)

昨今ではスマホや携帯ゲームで遊ぶ子が多いです。
それでは頭があまり良くならないし、
何と言っても心の教育ができません。

今の日本の子に必要なものの1つは
「粘り強さ」です。
もちろん我々大人にも必要です。

それを培えるのはジグソーパズルです。
ウィキペディアによれば
子どもの教育のために作られたそうです。

レゴランド近くのメイカーズピアにお店がありますね。
レゴの歴史はまだ100年も経っていませんが、
ジグソーパズルは250年くらいあるようです。
伝統があるということは
人々に支持されている証拠です。

どうかマスターピース様には
子どもの知的レベルの向上を応援してほしい。
そして困難に負けない・挫けない心を持つ
たくましい子どもの成長を支援してほしい。

以上になります。
お読み下さりありがとうございました。

山田

(返信が来ました)

山田様

この度は
ジグソーパズルのお店マスターピースに
お問い合わせいただきまして
誠にありがとうございます。

お問い合わせ内容
ご確認させていただきました。
ご意見いただきまして
誠にありがとうございます。

頂いた貴重なご意見は
今後の運営の参考とさせていただきます。
引き続きジグソーパズルの
お店マスターピースを
ご愛顧のほど、
よろしくお願い致します。

::::::::::::::::::::::::::::

株式会社マスターピース 販売促進室
mailinfo@masterpiece-shop.jp

(ここまで)

定型的な返信ですので
おそらく危機感を感じていないのではないか。

「物品販売⇒子ども教育事業」

この事業転換は相当に難しい。
なぜなら人は過去の延長線上でしか
思考と行動ができないから。
(頭の切り替えは大人になればなるほど無理でしょう)
だから私は変わってもらおうとは思っていません。
ただのお節介でした。

ところで、もし
LEGOがブロックおもちゃだけを販売していたら、
(つまりレゴランドを運営していなかったら)
あなたはどうなっていたと思いますか?

おそらくレゴは中国の偽物や模造品により、
倒産か瀕死になっていたと思います。

レゴランドを作ることにより
一定数のファンを固定化させ、
レゴ社のブロックで遊びたい層を確保できた。
(サンリオのピューロランドも同じでしょう)

私はマスターピースなどの中小企業に
資金のいるテーマパークをやれとは言いません。
テーマパーク化を目指して欲しいと思っています。

そんなこと言われても何をすればいいの?

SNSでつながり、共感によって
現代の孤独を癒やすことです。

人は寂しがり屋です。

「あなたと関係できて、私とても安らぐわ」

顧客を恋人のように抱きしめることです。

8月 062017
 

白物家電に楽しさを取り入れる。
私は洗濯機という家電に
こんなアイデアはどうかと
パナソニックにメールしてみた。
なぜ東芝、シャープ、日立ではなかったかというと
何となく受け入れてくれそうだったから。

(以下メール文そのまま)

Panasonic各位

初めまして、山田直樹と言います。

私は洗濯機をもっと販売するために
あるアイデアがあります。
それは「ラッキーカラー占い」機能を
洗濯機に付属させることです。

洗濯をする対象は主婦が多いはずです。
女性というのは占いが大好きです。
毎日のように洗濯する彼女たちの
遊び心を刺激する機能を付属させたら、
洗濯する度に少しの楽しみができるのではないかと。

全自動で洗濯が終了すると
今日と明日のラッキーカラーが表示される。
それを見て服やカバン選びの参考にもできる。

これは技術的には可能なはずです。
是非検討して頂ければと思います。

私がメーカーのすべてに言いたいことですが、
機能やデザインだけでは
ライバルとの競争には勝てない。
いつかは価格争いになる。
だから別の何かで勝負しないと生き残れない。

今の時代の消費者は「楽しさ」が求められている。
これが売れるキーワードです。
その証拠にディズニーランドは値下げしていない。

私のこのアイデアによって売れるとは断言できません。
ですがメーカーが常に念頭に置いてほしいのが
「ストーリーから想像される楽しさ」
これだけは覚えておいてもらいたいと願います。

以上、お読み下さりありがとうございました。

(ここまで)

すぐに返信が来ました。
日曜日なのに。

(以下そのまま抜粋)

山田 様

パナソニックお客様ご相談センターの
大坪と申します。
平素は弊社商品をご愛顧賜りまして、
誠にありがとうございます。

また、このたびは弊社洗濯機への
ご提案をいただきまして、
ありがとうございます。

お申し出いただいた占い機能につきましては、
早速、弊社の商品担当の
関係部署にしっかりと
フィードバックさせていただきます。

また、「ストーリーから想像される楽しさ」
というお言葉につきましても、
今後の物づくりに活かして参ります

このたびは貴重なご意見、
ご指摘をいただきありがとうございます。

今後とも弊社商品をご愛顧賜りますよう、
お願い申し上げます。

(以上)

この本に“遊び心”の大切さが書かれてある。
(私は藤村正宏さんの大ファンです)

遊び心でいろいろやってみて
仕事をおもしろおかしくたのしくする。
そうしないとビジネスは成り立たなくなってきている。

彼は言う。
・モノではなく、楽しいコトを売れ
・ライフではなく、楽しいライフスタイルを売れ
・スペックではなく、楽しい感情を売れ
と。

洗濯機で言うならば、
汚れがよく落ちるだとか
節水になるだとかの技術だけでは
絶対に価格競争になり
中国や韓国に負ける。
現にもうそうなっている。

楽しさ、面白さ、笑い

これをいかに追求して主婦の皆様に
つまらない家事を楽しくしてもらえるか。

遊び心でやったら失敗も出てくるでしょう。
それも遊び心で寛容に「いいね」してあげよう。
(怒ったら負け、笑ったら勝ち)

となったら途端に仕事は娯楽になりますね。